下垂体疾患センター

  電話番号099-275-5828

下垂体疾患センターについて

下垂体近傍は下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫瘍などの腫瘍性疾患の他、下垂体炎などの炎症性疾患の好発部位でもあります。そのなかには下垂体ホルモンが出すぎるものから逆に足りないものまで色々あり、身体への影響も多方面にわたります。そのため、治療に当たっては、脳神経外科、糖尿病・内分泌内科、小児科、産婦人科、泌尿器科など多数の診療科の協力が不可欠です。下垂体疾患センターは下垂体疾患に携わる診療科を統括し、全人的な治療を行える体制を整えています。

下垂体疾患センターで治療を行う主な疾患は以下の通りです。当センターでは、毎年50人以上の患者さんに内視鏡を用いた経鼻下垂体手術を行っています。

非機能性下垂体腺腫

下垂体腺腫は下垂体前葉から発生する良性腫瘍で成人に多く発生します。非機能性下垂体腺腫はホルモンを分泌しないタイプの腫瘍で、視野・視力障害や下垂体機能低下症を引き起こします。治療の中心は手術療法であり、脳神経外科が担当します。ほとんどの腫瘍は内視鏡を使った経鼻手術が可能です。

先端巨大症

下垂体腺腫から成長ホルモンが過剰に分泌されることにより、顔貌の変化、四肢末端の肥大、高血圧症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などが生じます。治療の第一選択は手術療法ですが、手術で寛解に至らない場合には薬物療法や放射線治療が行われます。手術は脳神経外科、薬物療法は主に糖尿病・内分泌内科が担当します。

クッシング病

下垂体腺腫から副腎皮質刺激ホルモンが過剰に分泌されることにより、満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、糖尿病などが生じます。治療の第一選択は手術療法ですが、全身に様々な合併症を発症することから、糖尿病・内分泌内科での詳細な評価が不可欠です。

プロラクチン産生下垂体腺腫

若い女性に多く発生する腫瘍で、月経不順や乳汁分泌が生じます。稀に男性にも発生しますが、男性の場合には視野障害で発見されることがほとんどです。カベルゴリンというお薬が良く効きますが、吐き気などの副作用が強い時、薬剤に抵抗性を示す場合には手術の適応となります。また、腫瘍が小さく、トルコ鞍内に限局している場合には、熟達した脳神経外科医による手術であれば治癒させることも可能です。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)産生下垂体腺腫

下垂体腺腫からTSHが過剰に産生されることにより、甲状腺機能亢進症状を引き起こします。治療の第一選択は手術療法です。現在のところ、この腫瘍に対する薬物療法は確立していませんが、オクトレオチドやランレオチドという注射薬が有効なことがあります(保険適応外)。

頭蓋咽頭腫

下垂体の上にある下垂体茎から発生する腫瘍です。小児から成人までどの年齢でも出来ます。良性腫瘍に位置付けられていますが再発が多く難治性です。脳神経外科による経鼻手術や開頭術により摘出が行われますが、術後、放射線治療が必要になることもあります。治療後は多くの患者さんがホルモン補充療法を必要とします。

ラトケ嚢胞

非腫瘍性の嚢胞性疾患です。例え発見されても増大することは稀であり、多くの場合、経過観察となります。嚢胞が増大し、視機能障害が出現した場合には手術療法の適応となります。また、嚢胞内に炎症を伴うと下垂体機能が障害され、ホルモン補充療法が必要となります。

下垂体炎

下垂体に炎症が生じることで下垂体機能障害が引き起こされる疾患です。原因は明らかでありませんが、自己免疫の関与が推測されています。お産前後の女性に多く発生するリンパ球性下垂体前葉炎、尿崩症を呈するリンパ球性漏斗下垂体後葉炎、前葉、後葉ともに障害されるリンパ球性汎下垂体炎に分類されます。ホルモン補充とステロイドによる治療が有効です。

下垂体機能低下症

下垂体前葉からは副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモン、プロラクチン、TSH、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、後葉からは抗利尿ホルモン、オキシトシンが分泌されます。人間が健康に生活するためには、これらのホルモンが適切に分泌される必要がありますが、下垂体の病気では下垂体ホルモンの分泌障害が引き起こされることがあります。下垂体疾患センターでは、下垂体ホルモンが失われた患者さんに対するホルモン補充療法の豊富な経験があります。

小児成長ホルモン分泌不全症

小児期の成長ホルモンの分泌障害は低身長や肥満を引き起こします。その原因のほとんどは特発性(原因不明)ですが、頭蓋咽頭腫や胚細胞腫瘍の治療後にも生じます。成長ホルモンの補充療法を小児科で行っています。

男性低ゴナドトロピン(LH、FSH)性性腺機能低下症

視床下部や下垂体に問題があるために男性ホルモンが低下してしまう疾患で、二次性徴の欠如や性欲低下、不妊の原因になります。テストステロンやhCG-FSH製剤の補充を小児科や泌尿器科で行っています。

視床下部・下垂体性無月経

視床下部や下垂体の障害によりゴナドトロピンの分泌が減少し、月経異常や不妊を引き起こす疾患です。視床下部・下垂体機能異常による不妊症に関しては、産婦人科にてクロミフェン療法や自己注射による排卵誘発、高度生殖補助医療を行っています。

 

医師紹介

センター長 藤尾 信吾
副センター長 有村 洋
脳神経外科 藤尾 信吾、羽生 未佳
糖尿病・内分泌内科 有村 洋
小児科 西川 拓郎、柿本 令奈
産婦人科 沖 利通
泌尿器科 井手迫 俊彦、内田 洋介

 

診療日・担当医(平成29年3月時点)

火曜日午前 初診・
再診
藤尾 信吾 脳神経外科  
有村 洋 糖尿病・
内分泌内科
 
柿本 令奈 小児科  
沖 利通 産婦人科  
井手迫 俊彦 泌尿器科 (第2、第4週)
午後 初診・
再診
藤尾 信吾 脳神経外科  
有村 洋 糖尿病・
内分泌内科
 
井手迫 俊彦 泌尿器科 (第2、第4週)
木曜日午前・午後 初診・
再診
藤尾 信吾・羽生 未佳 脳神経外科  
内田 洋介 泌尿器科 (要確認)
金曜日午前 初診・
再診

藤尾 信吾・羽生 未佳 脳神経外科  
有村 洋 糖尿病・
内分泌内科
 
西川 拓郎 小児科  
午後 初診・
再診
有村 洋 糖尿病・
内分泌内科
 
西川 拓郎 小児科  

 

初診予約

下垂体疾患センター受診希望として、代表受付(脳神経外科外来 電話099-275-5828)にご連絡下さい。下垂体疾患専門外来、ないしは状態に応じて適切な担当科の外来を案内します。できるだけ、現在診療を受けている病院・医院からの紹介状をご持参ください。

受付

下垂体疾患センター代表受付 (脳神経外科外来)
連絡先 TEL: 099-275-5828
  • 初診の患者さんはできるだけ火曜日の午前中にご来院下さい。
    急患につきましては各診療科に直接ご相談下さい。

再診予約

担当医の再診日に合わせて次回の予約を行います。

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