鹿児島大学病院で基本的診療能力(技能・知識・態度)の習得を目指すためのサポートをする「総合臨床研修センター」です。

指導医の声 - 鹿児島大学病院 総合臨床研修センター

氏名 吉満 誠
役職 血液膠原病内科 助教
アドバイス

 ノーベル賞受賞者の利根川進氏は2013年10月の日経新聞の私の履歴書に、わが子が夭逝したことに対して“自分は幸運すぎたのかもしれない。天は禍福を調整したのではないかと。もしそうなら、ノーベル賞その他の幸運はいらないから、知(次男)を返してほしい”と振り返っています。また、“若い人たちには、自分が夢中になるような面白い仕事、すばらしい課題を見つけて打ち込んで欲しいと思います。”とも綴っています。究極のワークライフバランスですね。

 初期研修は医師人生のたった2年間に過ぎません。マラソンで例えると最初の2㎞ぐらいかもしれません。自分のゴールをしっかり見定め、完走できるように、焦らずに身体に気をつけて頑張ってください。

 ただ多くの先輩医師と患者さんを一緒に受け持ち、苦労し、助け合うことで生まれる連帯感は大切にしてください。きっと貴重な財産になります。研修中は色々なことがあるかもしれません。でも村上春樹がいっています、“腹がたったら自分にあたれ、悔しかったら自分を磨け”。これで成長間違いなしですよ。

氏名 藤尾 信吾
役職 鹿児島大学大学院脳神経外科学 助教
アドバイス

 鹿児島大学病院総合臨床研修センターのホームページへようこそ! 

 このページを閲覧して下さっている学生さん、研修医の先生方、初期臨床研修の2年間が医師としての基礎を築く大切な期間であることは間違いありませんよね。しかし、知識や手技はやる気さえあれば、いつでもどこでも習得することが可能です。ではこの2年間でしか得られないものはなんでしょう。それは「人の絆」だと私は思います。

 研修医の先生方は数週間から数ヶ月ごとにいくつかの科をローテートするわけですが、各部署で数多くの出会いがあります。研修医仲間、指導医、コメディカルスタッフ・・・これほどまでに多くの絆を築くことができるのは、ローテートできる初期臨床研修期間しかありません。鹿児島大学病院には県内で最も多い70名の研修医の先生方が日夜研修に励んでいます。また200名を超える上級医が24時間体制でサポートしています。この恵まれた人的環境の中で得られる絆は皆さんの一生の糧となることでしょう。

 鹿児島大学病院は鹿児島市南部の桜ヶ丘という小高い丘の上にあり、鹿児島のシンボル桜島や錦江湾を一望できます。晴れた日には開聞岳や高千穂の峰まで望む絶景の地です。2013年10月には新病棟の最上階に総合臨床研修センターがオープンし、ハード面でも充実した環境が整いました。皆さん、多くの仲間と共にこの鹿児島大学病院で学んでみませんか?

 最後にちょっとだけ脳神経外科のPRを!

 鹿児島大学脳神経外科は日本でも有数の手術件数を誇り、術中MRI、ナビゲーションシステムなど、最新の医療機器を備えた手術室が完備されています。関連病院も豊富で、希望者は聖路加国際病院や虎の門病院といった県外施設での研修も可能です。皆さんと一緒に人体最後のフロンティア「脳」へ挑戦できたらうれしいです。

氏名 橋口 裕
役職 鹿児島大学大学院糖尿病・内分泌学 助教
アドバイス

 以前の研修医制度ではありましたが、私も研修医時代に診療を通じて疾患に関する知識や手技に関する勉強をさせていただきました。また、多くの時間を患者さんやご家族との時間に費やして直接話すことで、自分の目指す医師像には社会性と謙虚な姿勢が大切であることを実感することが出来ました。

 今の研修は多くの科を移動しなくてはならず、以前の研修制度のように患者さんと深い関係を築くのは難しいと思います。しかし、研修医時代に医師として真摯に患者さんと向き合い、後悔のない研修医生活を送ることが、その後の医師人生の糧になると思います。

 医師である自分に出来ることは何か、医師とは社会の中でどのような立場にあるかを自分なりに考えることができる必要な時間だと思います。

 鹿児島大学には、皆さんが病気と向き合うことをサポートできる充実したスタッフと、様々なことを考える時間があると思います。そして、充実した研修を終えた後には、糖尿病・内分泌学での後期研修を選択してもらえれば嬉しいです。

氏名    

谷本 昭英

役職

病理部・病理診断科 病理部長(分子細胞病理学 教授)

アドバイス

“病理”と聞いて、“初期臨床研修に何の関係があるの?”“病理って基礎の科目でしょ?”と思う人が少なからずいらっしゃると思います。まず、“病理部・病理診断科”は標榜が許されている臨床かの一つであると知っていただきたいと思います。もちろん、鹿児島大学病院では初期臨床研修科目として選択することができます。

 病理部の指導モットーは、“習うより慣れよ”です。毎日の病理診断業務(検体の切り出し、検鏡、診断報告書の作成、術中迅速診断など)、臨床科とのカンファレンス、病理解剖やCPCを経験することで、学生時代に“難しくてよくわからなかった”“顕微鏡を見ることが辛かった・・”で終わってしまった病理学という学問のおもしろさを再発見することができて、病理学がいかに臨床と深く関わっているかという事がわかるような研修内容にしていきます。また、病理医がすべての臨床科において、縁の下の力持ちの役目を担っていることを実感してもらいたいと思っています。病理学に興味をお持ちの方や病理専門医を目指す方はもとより、臨床医を志している方にも、必ず役に立つ、絶対に損をしない研修内容を計画し、病理診断学の極意を伝授します。

 病理部・病理診断科では、これまで研修医の受け入れ実績がありませんでしたが、平成26年度はすでに研修予定が入っています。これを機に、病理部と分子細胞病理学、人体がん病理学のスタッフが一丸となって、今まで以上に熱くかつ繊細な指導を心掛けていきたいと思います。

 研修期間や内容については個々に相談に応じることができます。また、大学院進学や後期臨床研修、臨床科入局後の研究についての相談や問い合わせも随時受け付けておりますので、病理部・病理診断科へ遠慮なく、気軽にお尋ねいただきたいと思います。メールでの問い合わせもOKです。(mail:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。または分子細胞病理学Tel:099-275-5263)

 

氏名 平木 嘉幸
役職 放射線科 講師
アドバイス

鹿児島大学病院卒後臨床研修の選択科として、放射線科を選択することが可能です。当科の到達目標につきましては、基本的に画像診断、IVR、放射線治療の各分野で必須とされる知識を取得すること、さらに希望に応じて、特定の領域やモダリティについて重点的に研修を受けることも可能です。

 紙面の都合で、担当の放射線治療分野について述べさせていただきます。日本の人口は全世界のわずか5%程度ですが、その日本で全抗がん剤の20%が使用されているという現実があります。一方、日本ではがん患者のうち放射線治療を受けているのは25%ですが、欧米では50%を越えており、いかにわが国のがん治療が偏っているかを表す数字です。これら放射線治療の利用率の低さの原因として、放射線治療医師不足が社会問題になっており、がん対策基本法でも放射線治療医育成が支援されています。

 放射線治療分野は、放射線腫瘍学を学び研修する場で、がんの放射線治療に関する放射線生物学、放射線物理学を基礎とし、臨床的な放射線治療を科学的に分析する学問分野です。がんの病期分類、放射線治療計画、治療後の効果判定などに必要な様々な画像診断の基礎から最先端までを学び、腫瘍画像についての知識と経験を身につけ、さらに関連する内科的・外科的治療にも精通し、また、Oncologic emergencyや緩和ケアも学びます。

 このように放射線腫瘍学は単なる放射線治療のみならず、全身の全ての臓器に対するがん治療に関連する総合的な医学を身につけたTotal Oncologistを目指し、その中でもとりわけ放射線治療のスペシャリストになることが目標となります。

 がんの医療を行いたいが、どの臓器を対象にするかまだ決めかねている研修医の方々にはうってつけの学問分野です。また、将来特定の臓器のがんの医療を行いたいという研修医の方々にも、逆に放射線治療を研修されることをお勧めいたします。その経験は特定の臓器のがんの医療を行って行く上でも必ず役に立つものと確信いたします。

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