診療科案内(医科診療科)

呼吸器内科

呼吸器内科の紹介

呼吸器内科で診療を行う病気は腫瘍、感染症、閉塞性疾患、アレルギーなど多岐にわたります。なかで も、WHOによる2020年度世界死亡原因予想の上位にあげられるCOPD・肺癌・肺炎など頻度の高い疾患や、治療が難しい間質性肺炎・難治性喘息について最新のエビデンスに基づいた治療を行うことができるよう取り組んでいます。

医師紹介

  氏名 職名 専門分野
部門科長 井上 博雅 教授
副部門科長 水野 圭子 助教 肺癌
外来医長 町田 健太朗 助教 肺癌、COPD
病棟医長 籾 博晃 助教

診療曜日・時間表

※専門外来は、初診・再診どちらも曜日指定があります。

初診診療曜日 月・水・金
初診の方は、紹介医により医務課外来予約担当(電話099-275-5168、FAX099-275-6698)にて予約をとり、紹介医からの紹介状をご用意下さい。なお、原則として予約された方のみの診療になります。
再診診療曜日 月・水・木・金
受付時間 8:30~11:00
原則としてすべての患者さんで予約が必要です。
診療時間 8:30~17:00
休診日 土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始(12月29日~1月3日)
※診療部門科の都合により、診療日が変更になることもあります。

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診療分野および高度な医療機器等

診療分野

腫瘍性病変 肺癌、悪性胸膜中皮腫、縦隔腫瘍など
免疫/アレルギー系疾患 気管支喘息、過敏性肺炎、膠原病関連間質性肺炎など
感染性疾患 肺炎、結核、非結核性抗酸菌症など
生活習慣や環境に関連した疾患 COPD(慢性閉塞性肺疾患)、塵肺など
原因不明の疾患 特発性間質性肺炎、びまん性汎細気管支炎(DPB)など

高度な医療機器等

気管支腔内超音波断層法(EBUS)

細径超音波プローブを気管支内に挿入し、気管支壁や壁外の輪切り像を抽出する新しい方法です。これを用いることによって、リアルタイムにリンパ節を見ながら吸引生検を行うことが出来ます。また末梢の腫瘍についても超音波で確認することによって高い診断率が得られるようになってきています。

実績

当院の呼吸器内科は平成22年6月に呼吸器内科学講座として新しくスタートしました。その後、各方面から多くの患者さんを紹介していただいております。下記に平成24年度(平成24年4月~平成25年3月)の実績を示します。

診療科で扱った主な手術や処置の件数 平成24年度

気管支ファイバースコープ 189件
肺がん化学療法 外来化学療法 80件
入院化学療法 212件(平成24年度)

場所

呼吸器内科

※正面玄関は午前6時から午後6時まで(土・日・祝祭日は除く)

よくある質問

  息切れについて教えて下さい。

息切れは、呼吸運動に伴って感じる苦しさや努力感で呼吸困難とも言います。坂道や階段歩行で出現し、進行すると平地歩行や会話、着がえでも自覚します。慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、肺癌、気管支喘息、気胸、肺梗塞などについて、胸部レントゲンや肺機能検査が必要です。また、心不全や貧血、甲状腺機能亢進症などでも出現します。

  咳(せき)がつづくとき、どんな病気が考えられますか?

咳は風邪をひいただけでも出てきますが、その場合は4~5日もすればなおってしまいます。2週間以上も咳が続く場合は、ぜんそくや間質性肺炎、タバコによって肺や気管支がおかされる慢性閉塞性肺疾患などの病気を考える必要があります。そのほか肺結核や肺癌も「せきがなかなかなおらない」という症状で発見されることがあります。

  肺結核について教えて下さい。

肺結核は、吸い込んだ結核菌が肺内で増殖する疾患です。長引く咳や痰の他に、血痰、全身倦怠感、体重減少、微熱、寝汗などの症状があります。決して過去の病気ではなく、高齢者や、糖尿病、ステロイド内服中、透析中の人は特に注意が必要です。胸部レントゲン写真や喀痰検査で診断され、抗結核薬による化学療法が行われます。排菌量が多ければ入院隔離が必要です。

  気管支喘息について教えてください。

気管支喘息は、気道(空気の通り道)がせまくなるために、息苦しくなる病気です。発作が起こるとゼーゼーヒューヒューと胸で音がします。この病気の原因は主にアレルギーで、それによる炎症が気管支に起きて気管支を狭くするのです。治療としては、気管支を広げる薬と炎症をおさえる薬の両方、主に吸入薬(吸い込む薬)で治療します。特に吸入ステロイドは喘息をコントロールするために極めて大事なお薬で、継続が必要です。

  COPDとはどんな病気ですか?治るのでしょうか?

COPDは慢性閉塞性肺疾患の略で以前は「慢性気管支炎」「肺気腫」と言われていました。ほとんどが喫煙が原因でおこり肺への空気の出し入れが慢性的に悪くなり、次第に悪化する病気です。咳・痰が続いたり、運動時等に息切れを感じます。治療は吸入系を中心とした薬物療法が基本で効果も期待できるようになりました。

  間質性肺炎とはどんな病気ですか?

間質性肺炎は肺が線維化といって次第に硬くなり、肺に空気が入りにくくなるとともに体に酸素を取り込むことが難しくなり、呼吸が苦しくなる病気です。からぜきや動いた時の息切れなどが主な初期症状です。原因としては、粉じんなどの吸入やウイルス感染、膠原病などの全身疾患の合併症、薬物の副作用などがありますが、「特発性」と言って原因不明であることも少なくありません。CTやレントゲンの画像や肺機能検査、血液マーカー、さらには肺組織の病理診断をもとに病型や重症度を判断し、治療方針を決定していきます。

  肺がんとは、どんな病気ですか? どんな種類がありますか?

肺がんは空気の通り道である気管、気管支、肺胞の細胞の一部が何らかの原因でがんとなったものです。進行するにつれて周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れに乗って広がっていきます。

肺がんの種類は顕微鏡で観察した組織型によって、非小細胞肺がんと小細胞肺がんの大きく2つに分けられます。非小細胞肺がんは、小細胞がんではない肺がんの総称で、肺がんの約80~85%を占めていて、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなど多くの組織型があります。小細胞肺がんは、肺がんの約15%~20%を占め、進行が速く転移しやすいがんです。
近年、肺がんは日本人のがんによる死亡原因のトップとなりましたが、まだ増加する傾向にあります。

  肺がんの予防や検診について教えてください。

肺がんは喫煙との関係が非常に深いがんであり、予防には禁煙が最も重要です。しかしたばこを吸わない人でも発症することがあります。周囲に流れるたばこの煙を吸う受動喫煙によって発症リスクが高まることもわかっています。

また定期的に検診を受けて早期発見を心がけることも大切で、CTによる検診では早期発見ができるようになり、早期治療ができる割合が多くなってきています。

  肺がんの治療はどういうものがありますか?

肺がんの治療方法は、主に手術、放射線、抗がん剤の3つがありますが、これらはがん細胞の種類や、病期といって大きさとリンパ節や他臓器への転移といった広がり具合や、全身の状態などから総合的に評価して決定します。

非小細胞肺がんではそれぞれの治療を組み合わせたり、単独で行ったりします。最近では、分子標的治療薬という薬剤を使用することもあります。小細胞肺がんは、診断された時点で転移がみられることが多く、抗がん剤の効果が高いことから、抗がん剤単独や放射線治療との併用が主体となります。

またがんでは痛みなどいろいろな症状がみられる場合もありますが、これらを和らげる治療も並行して行います。