鹿児島大学病院での研修は、大学病院、開業医等の協力型施設だけでなく、技工所、市中病院など様々な施設で研修することができ、歯科医師としての幅広い役割を学べ、地域医療を担う上での基礎を築く事ができたと思う。

私の選択したBプログラムは、1年間大学病院で診療するプログラムで、保存系、補綴系、外科系の3科をローテーション方式で回る。メリットは一般歯科の王道を学べる点と、あまり臨床経験を積むことのできない外科を3ヶ月間経験できる点である。デメリットは診療内容をある程度理解できるようになった時期に、他科への研修に変わってしまうため、中途半端な研修になる可能性がある。

鹿児島大学病院は、南九州の拠点として地域の口腔衛生を支える重要な役割があり、研修では離島巡回診療、障害者治療の普及事業、訪問診療、NSTラウンドへの参加など通じ、地方都市では歯科が多方面から求められているという状況を知ることができた。一方で、その需要にまだ答えられず、歯科の役割が定まっていないという現実も知ることができた。

鹿児島大学病院は患者数が多いとはいえず、経験できる症例数は決して多くはないかもしれない。しかしながら、地方都市であるがゆえに地域医療の現状を身をもって感じられ、地域の口腔衛生を支えるというプロフェッショナリズムを持つことができたと思う。

いずれはかかりつけ歯科医として開業したい、地域医療のことをもっと学びたい、進路に迷っているという人にとって、鹿児島大学病院での研修は非常に有意義なものになるだろう。 

平成28年度修了 内藤克明

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